辨財天板木は、本堂左の辨財天像の脇に安置されています。三百年ほど前の江戸中期作とみられ、板木は高45センチ×幅35センチでムシが食ったところがあります。左右に二天と十五童子がおり、下段に「雑司谷本納寺」と刻みこんでありますから、古くは寺に辨財天をおまつりしてあって、この板木で御札を刷って出したものと思われます。
この弁財天の版画は縮小復刻(ゴム印)されて、ご朱印の判として押されています。
現在の辨財天像は、平成3年に檀徒清水知子さんの篤志により勧請され、京仏師松本明慶師が丸1年かけて完成したものです。高75センチ、檜材の淡彩色仕上げ。