スーパー竹とんぼ
最近TVでたびたび放映されていますが、スーパー竹とんぼの名前も現物も一般には知られていません。スーパーで売られている竹とんぼではありません。子供の頃に竹を削って作った竹とんぼとは、作り方も形もかなり違いますし、飛び方も全く違います。
全国各地で多くの競技大会が開催されていて、名人たちが良い記録達成のため工夫を凝らして高い揚力を得ることを試み、しのぎを削っております。
小生が所属する群馬県本部では館林市の向井千秋記念子ども科学館で、希望者(年齢問わず)に初級竹とんぼづくりの指導を行っています<第1.3日曜日>。初心者でも30分位でできます。子供でも大変よく飛び、10m以上高く飛びます。
他にも竹とんぼ製作を通して子供たちにナイフ、小刀の安全な使い方の指導をするため各種イベントや小学校に出かけています。最近の子供たちはコンピューターゲームで遊ぶことが多いようですが、自分で作った竹とんぼが高く飛んだときはとても嬉しいようですし、愛着もわくようです。 また平成19年から仲間とともに埼玉県白岡町の公共施設で竹とんぼづくりの指導を始めました<第二土曜日午後>。スーパー竹とんぼづくりは容易に親しむことができますが、なかなか奥が深いものです。小生はお陰で職業や年齢を超えた幅広い友人もできました。今後も仲間の輪を広げ、皆さんから愛される楽しいスーパー竹とんぼを作る努力を続けたいと思っています。
(埼玉県白岡町 中島統一記)
数年前に檀信徒の中島さんが寺に手作りの竹とんぼを持ってきてくださったことでスーパー竹とんぼの存在を知りました。
「何がスーパー??」と思いながら境内で飛ばしてみたところ、ぴゅーっと本堂の屋根を越えて飛んでいってしまったではありませんか!
竹とんぼの全国大会があるということにも驚きましたが、この記録(2007年全国大会の優勝者記録)というのがまたすごいのです。
象嵌滞空 19秒31
純竹滞空 13秒40
象嵌高度 45m19
象嵌距離 62m49
スーパーでしょ?
寺では玄関にいつもこの中島さんの竹とんぼを置いていますので、お参りの際にぜひ一度飛ばしてみてください。びっくりしますよー。
飛ばす動力エネルギーは、両手で竹とんぼの軸を早く回転させる力のみです。古くからある竹とんぼは、翼が軸部、中央部、先端部も一様に同じ幅ですが、スーパー竹とんぼの翼は、軸の部分は補足仰角を大きくし、中央部は少し幅広く削り、仰角は軸から先端にいくに従い小さくしています。軸近辺の重量を軽く、軸に遠い先端部の翼を重くして回転の運動エネルギーを大きくしています。軸と翼は接着剤で固定しています。スーパー竹とんぼの種類は大きく分けると、翼と軸が竹のみの「純竹スーパー竹とんぼ」と、竹の翼に金属を象嵌しカーボン製の軸を使った「象嵌スーパー竹とんぼ」に二分されます。高度用、滞空用、距離用など飛行目的によって形状、寸法が異なります。飛行性が驚異的なのは「象嵌スーパー竹とんぼ」です。20mくらいの高さに飛ぶものを作るのは誰でも簡単にできます。(中島統一)