文化勲章受章―別府輝彦師
2022年12月12日
ご受章を心からお慶び申し上げます
このたび本納寺檀信徒である東大名誉教授の別府輝彦師が文化勲章を受章されました。
日本の応用微生物学、バイオテクノロジーの基礎を築かれ、長年にわたり学界・産業界・科学行政への多大な貢献が認められての受章です。
10月末に新聞の「今年度の文化勲章受章者発表」という記事を見ていたら別府さんの名前が載っているではありませんか。すぐに電話したところ「住職のお目にも留まりましたか」と穏やかにおっしゃっていました。
別府さんは物腰が柔らかく、私達にいつも丁寧に接してくださいます。このたびの輝かしい勲章は、私達の想像を超えた並々ならぬご苦労があったにちがいありません。不屈の精神で、別府さんのお人柄である「丁寧」を幾度となく積み重ねてきた結果の受章、当山ならびに檀信徒におきましても嬉しいかぎりです。
<以下新聞・HP等記事より一部抜粋です>
文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われました。受章者6人のうち箏曲の山勢松韻さん(89)、日本画の上村淳之さん(89)、発酵学の別府輝彦さん(88)、歌舞伎の松本白鸚さん(80)の4人が出席し、天皇陛下から勲章が、岸田文雄首相からは勲記が手渡されました。
陛下からは「長年努力を重ね、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」とねぎらいのお言葉を頂戴しました。
受章者は宮内庁で記者会見に臨み、別府師は授与式の後、陛下から別府さんの恩師の本を読んだことを伝えられたといい、「非常に感激した。晴れがましい勲章を頂戴できるとは夢にも思っていなかった」と話しました。
別府 輝彦( フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より)は、日本の応用微生物学者、東京大学名誉教授。
東京府出身。1952年東京都立戸山高等学校卒業。1956年東京大学農学部農芸化学科卒業。1961年同大学院化学系研究科農芸化学専門課程博士課程修了、農学博士。1969年東京大学農学部助教授、1977年教授となり、1993年同大生物生産工学研究センター長を兼任。1994年定年退官、名誉教授、日本大学生物資源科学部教授。1996年、紫綬褒章受章。2006年総合科学研究所教授。1998年微生物機能の開発とその利用に関する基礎的研究で日本学士院賞(山田秀明との共同研究)。2004年日本学士院会員。2009年、瑞宝重光章受章。2012年文化功労者。2022年文化勲章。
著書
『応用微生物学は種の多様性にはじまる』三田出版会 ステアリングシリーズ 科学技術を先導する30人 1990
『新・微生物学』I.B.S出版 バイオテクノロジーテキストシリーズ 2004
『新・微生物学』講談社 新バイオテクノロジーテキストシリーズ 2012
『見えない巨人微生物』ベレ出版 2015
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