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お会式レポート29

2018年1月1日

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

講演「走り続ける浜通りからの報告—大震災と原発事故」を聴いて
佐々木美奈

 東日本大震災の原子力発電所事故に関するその後の福島県の状況についての講演会が行われると聞き、興味を持って参加した。
 実は、私は二年前に本納寺の奥様、陽子さんと福島県の原発事故の被害状況を見るというスタディーツアーに参加したことがある。その時のガイドをしてくださったのが里見先生と小森先生だった。縁とは不思議なもので、偶然にも、里見先生とご住職は古い友人同士だったことが旅行中にわかった。あまりに驚きクラクラした。今回の講演に至っては大変感慨深い。
 さて、講演会で印象的だったお話は、地震で亡くなった人(直接死)の人数は変わらないが、地震の後遺症で亡くなる人の数(関連死)は毎日増えていくのだそうだ。最近メディアではあまり取り上げられなくなったが、今も苦しんでいる人は多く、ゴーストタウン化した町も手付かずのままだという現実を知った。想像と現実は大違いだった。
 二年前のスタディーツアーで、メディアで知らされない繊細な部分などにも触れて、自分なりに解釈し、生の状況を知る大切さを感じたのに、二年経ち、この講演会を聴くまでは被災地情報に積極的に関心を寄せることもなく、その間自分の中では都合よく復旧も進んでいるのだろうと勝手な期待をよせていたのは大間違いだったことがわかった。
 「防災」ももちろんだが、忘れてはならないという意味での「忘災」も大事だと意識した。
 講演会のあとは恒例の「すいとん」をみんなで楽しく食べた。毎年この「すいとん」は、お出汁も美味しく、珍しいきのこもたっぷり入っていてとても美味しい! お寺の中で、時間をかけて手間暇かけて作ってくれるこのすいとん。誰でも親切に受け入れてくれる振る舞いが暖かい!
 ここは都心の中にあるお寺なのに境内は自然の気が流れていて、とても落ち着く。ススキが秋の風情いっぱいだ。電磁波いっぱいでキリキリしているオフィスから仕事帰りに行ったら、ホッと脳ミソがリラックスできた。
 たくさんの人との触れ合いに改めて感謝し、ホクホクした気分になって家路についた。

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