IN Nepal 1
2017年7月29日
IN Nepal
仏教支援で、ネパールに行って来ました。
ネパールには今も、お釈迦さまの子孫である釈迦族(サーキャ族)が生活しています。
釈迦族はその昔、強国であった隣のコーサラ国によって滅ぼされたとされていますが、その生き残りの子孫です。インド同様にヒンズー教が強いネパールでは、仏教徒である釈迦族は虐げられ、大変な生活をしているということから、その支援でネパールへいくことになったわけです。
また、先の地震で被災したネパールの子供たちへ、前回のミャンマー同様、現地の保育園・小学校を訪問し、食料品・備品などの支援をして、一緒に遊んで楽しんでもらうことも目的でした。今回は、いつもの僧侶メンバーに加え、N保育園の保育士さん2名、そして私がコーチしている地元中学校のサッカー部OB3名が参加し、総勢9名での訪問になりました。
トランジットを含め17時間をかけ、首都カトマンズに到着。朝晩は冷え込みますが、日中は少し暑いくらいで日本と変わりません。山岳地帯だからか、東南アジア特有の「もわっ」とした湿気も感じられませんでした。
まずは車に乗って、ガイドのスメットさんのお宅へ向かいました。ガイドさんご自身が釈迦族で、彼のお宅に釈迦族の皆さんが集まってくれているとのこと。
旅行前に、ネパールをよく知る友人から、「道がデコボコ」「電気事情が悪い」など、ネガティブな情報を聞いていたのですが、いざ町中に出ると、道は思っていたよりも平らでした。それでも日本に比べればそれはそれはガタガタで、空は砂・土埃なのか、もやがかかっています。何より目についたのは、何本も複雑に張り巡らされている電線でした。どれがどこにつながっているか全くわかりません。ぐしゃぐしゃにからみあっています。道にはお店がたくさん建ち並んでいて、歩行者だけでなく、座り込んで道を眺めている人や、集団であれこれ喋っている人たちでいっぱい。信号の無い車道もかなりのバイクや車が行き交い、クラクションが鳴り響いています。
しばらく行くと、長い長いバイクの行列が目に入ってきました。ガソリンを待つ列なのだとか。東日本大震災があった時、日本でも流通が止まり、ガソリンスタンドに行列ができたことを思い出して、納得しかけると、なんと、この行列は地震の影響ではないということ。
インドからの輸入に多くを頼っているネパールの物資不足は深刻化しており、特にガスとガソリンはすべてインドからの輸入のため、両国の関係が悪い現在、入手が困難になっているとのことのでした。この列だと1日待っても入手できないのではないでしょうか。
またその資源不足により、ネパールでは一日のうち14時間は停電している状態でした。ホテルでは自家発電なので、私たちには影響はありませんでしたが。
そうこうしているうちにガイドのスメッドさん宅に到着です。予想外の豪邸。あれ?聞いてきた「大変な生活」は???と考えているうちに、仏間に案内されました。そこには30人ほど釈迦族の方々が集まっていて「ナマステー」と出迎えてくださいました。お釈迦様の子孫と会えたことに感激しました。そして、まずは謹んで、世界平和、釈迦族の隆昌、先祖供養等の法会を厳修いたしました。「達彦記」(つづく)
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