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いわきスタディーツアー 

2017年2月25日

福島県いわき市に行ってきました

 

私の会社員時代の友人が、元禄時代から続くいわき湯本の旅館を継いでおり、彼との25年ぶりの再会がひとつの目的でした。
二年前に私の妻が、友人(本納寺科学実験教室講師の小森先生)の勧めで、被災地いわきの現状を巡るスタディーツアーに参加しました。そのときの宿泊先がたまたま彼の旅館で、話をしているうちに「かつての同僚」と判明したのです。妻から原発事故から6年経った今でも現地はとても大変な状況だと聞き、激励するために小森先生も含め7名でいわきに向かったというわけです。
現地を初めて訪れてまず思ったことが風評被害についてです。
線量計を持って移動していたのですが、いわき市の放射線量は0.06マイクロシーベルトでした。本納寺のある豊島区と同じ数値です。福島というだけですべてを「危険」と考えていた無知を申し訳ないと思いました。こういうニュースも報道で目にしていたはずなのに「福島は危険、福島は怖い」という意識のフィルターがかかっていたのでしょうか。都合の悪いことは報道されないことが多く、開示されている数値が果たして本当に正しいのかと疑心暗鬼になっていたこともあります。わざわざ危険な地域に行く、危険なものを食べるという選択はしませんが、「福島」というひとくくりで考えてはいけないということを現地に行って実感しました。
ただ、いわき市から南相馬市までの福島浜通りの帰還困難区域や居住制限区域などでは、まだかなり高い線量を示しており、線量計のピーピーという警戒音が鳴りっぱなしだったのも事実です。今回のスタディーツアーでは、第一原発から1.5キロ地点で6.41マイクロシーベルトでした(この地点をただ通り過ぎる際に浴びる放射線量は、海外旅行を900回したものと同じくらいだそうです)。
(つづく)



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