九老僧再々興
2014年3月4日
九老僧安置
当山門前左側の石碑に「九老僧安置」と刻まれております。
寶永5(1708)年5月18日 第5世日猷上人の代に、従五位下中山備前守丹治信敏の願により勧請され、その後寶歴9(1759)年9月19日、第11世日圓代 施主中山備前守丹治宗信の寄進によって再興されています。石碑は寶曆三(1753)年十二月に造立されました。
これらのことは、雑司が谷周辺の郷土史『若葉の梢』『櫨楓(ろふう )』の記述にて確認できます。先々代兜木正亨師が編集した『新編若葉の梢』(昭和33年5月15日発行)にも「本納寺に九老僧安置」と記述されているのですが、どこにも見当たりませんでした。どうして無いのかも、いつまであったかのかも不明です。
九老僧というのは、日蓮聖人の直弟子日朗上人の高弟9人のことです。 勧請された時の朗門とのつながりも、どうしてここ本納寺に九老僧なのかも、わかっていません。
しかし、以前、九老僧が当山に安置されており、檀信徒を御守護してくださっていたことは間違いありません。
この度、平成25年度の新盆志納により九老僧を勧請しました。
九老僧が、再々興されたわけです。木像製作は地元雑司が谷にある平安堂の佛師 藤田良夫師と岩﨑真理師にお願いしました。
これから先の皆様を御守護くださることでしょう。
九老僧とは日蓮聖人の直弟子日朗上人の高弟九人の総称で、後の教団に大きな影響を与えた方々です。そのため、古来宗門では「朗門の九鳳」、または「九老僧」と称しています。
・肥後阿闍梨日像上人・大教阿闍梨日輪上人・大法阿闍梨日善上人・大円阿闍梨日典上人(日伝とも)・大前阿闍梨日範上人・摩訶一房日印上人・大乗阿闍梨日澄上人・妙音阿闍梨日行上人・越中阿闍梨朗慶上人
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