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IN MYANMER

2014年4月10日

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ここ数年、仏教支援や仏教研修のためアジアツアーに出かけている。今回はミャンマーへ。
シンガポール経由でミャンマーヤンゴンに到着。アライバルビザの手続に時間がかかるわ、荷物を受け取ればいきなりスーツケースの鍵が壊れているわで、空港で既に前途多難な予感である。
建物の外に出ると、暑い!乾季で35℃くらいあるという。町は思ったより都会で、緑が多いが車も多く、渋滞も・・・。

昔はビルマとよばれていたミャンマーを少し紹介すると・・・、
19世紀後半に、イギリスによる植民地支配が始まる。20世紀中期、アウンサンの指揮により ビルマ連邦として1948年に独立を果たすが、アウンサンは暗殺され、後継者ウー・ヌーが初代首相に就任。その後少数民族勢力との武力闘争の過程で、軍事政権による独裁体制が続くことになった。国民への軍事政権による弾圧が続き、その軍政主導政治を非難し政治の民主化を求める欧米から経済制裁を受けるなどして半鎖国状態となり、経済が著しく停滞。20世紀後半から、アウンサンの長女であるアウンサン・スーチーを指導者とする民主化運動が台頭し、ようやく2011年軍政から民主化された。国内の政治的事情も改善の動きが見られたことで、米国やアジア各国間の急速な関係改善が進み、欧米日企業のミャンマー進出活動が活発化した。アジア最後の経済未開拓市場として 今後の発展が最も期待される国となっており、日本からも多数の企業が進出している。

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なにはともあれ、と、まずは巨大な寝釈迦牟尼仏を参拝。全長70メートル高さ17メートルもあり、南の仏像らしく目がくりくりと大きい。さすが90%が仏教徒という国の規模で到着早々圧倒される。
そのあとは早速初めての食事。とてもおいしかったが、なんだか高級な店構え。一食目なのでツアー会社が気を遣ってくれたのだろうか。 ミャンマーはお米の国だ。ポピュラーな料理はミャンマーカレー。カレーといっても日本やインドのカレーとは味もスタイルも異なり、スパイスのきいた煮込みといったほうがしっくりくる感じ。それをパラパラなご飯の上にかけて食べるのである。そしてもう一つ有名なのが国民的な朝食といわれる、モヒンガー。ソーメンに似た米麺を、ナマズだしの、もったりしたスープに入れて食べる。ホテルの朝食で口にしたが、これも美味しかった。
ヤンゴンで最も大きく賑やかなアウンサンマーケットでロンヂー(ミャンマーの民俗衣装)とミャンマーサンダルを購入した。
ロンヂーとは巻きスカートのような布で、軍人、警察官など一部の少数を除いて老若男女が毎日の生活に着用している。他の東南アジア各国で洋服文化が広まる中、頑なに伝統を保っているミャンマーでは、都市だろうが田舎だろうがみんなロンジーをはいていた。
この2点は大変心地よくミャンマー滞在中は、私達もずっとロンヂーにサンダルスタイルだった。

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夕方からはヤンゴン最大の聖地 シュエダコォン・パゴタヘ参拝。仏塔は金色に輝き、中にはお釈迦様の聖髪8本が祀られているといわれている。 昼間は石床の照り返しで40℃以上になるためお参りは困難とのことで、私達は日没前にお参りしたのだが、床はまだ熱を持っていて、ミャンマーではお寺に訪れるときには素足でお参りしなければいけないので、足裏が暖かかった。
境内の東西南北にはそれぞれにお堂があり仏陀像がそびえている。後光が電光なのが面白い。
仏塔の外周にはところどころ小さな祭壇があり、大勢の人で賑わっていた。ミャンマーの伝統暦「八曜日」の守護像である。
ミャンマーの人々にとって「八曜日」は生活の一部なのだそうだ。「何日に生まれたか」より「何曜日に生まれたか」が重要で、各曜日は方位・星・動物もあらわし、当該の方位に祭壇が据えられていて、その曜日に生まれた人の人生を守護してくれるといわれている。西暦の七曜制と違い、水曜日が午前と午後に分けられて「八曜日」となるとのこと。
祭壇の前では、それぞれ、その曜日生まれの人が熱心にお参りしている。私も「生まれ曜日」の土曜日の祭壇へお参りした。南西の方角で動物は龍、星は土星だった。
熱心な仏教国ミャンマーでは9割の男性が出家し、一通りの修行と教えを学び、最終的にそのうち2割が仏門に残り、僧侶となる。
象徴である仏塔(パゴタ)は国中に大小無数にあって、聖なる場所として大切にされている。ガイドさんも仕事がないときは必ずお参りにいくと言っていた。(達彦記)〈つづく〉

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