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えにし塚

2023年7月29日

第二共同霊廟えにし塚

昨今の社会情勢の変化に伴い、当山の共同霊廟きづな塚の利用が増え、きづな塚内がいっぱいになってきました。
そこで、このたび第二共同霊廟えにし塚が完成しました。


石塔に彫る字を下書き中の住職の横でゴロゴロ。それはそれはご機嫌。

台湾法鼓山釈果暉師御一行御参拝

2023年5月30日

台湾法鼓山来寺

台湾法鼓山の釈果暉(洪鴻榮)師御一行(中華仏学研究所)が来寺。僧侶三師・御信者八名が御参拝されました。
釈果暉師は以前、立正大学の留学生でした。本納寺前のアパートに住み、毎朝の勤行にもお出でになり、修行にご精進されていました。信行会にも参加されていたので、ご存知の檀信徒もいらっしゃると思います。
この日は住職が一読したのち、釈果暉師御導師の元、ご法要を厳修しました。
その際、以前、法鼓山創立者の聖厳法師(1930-2009)が、当山客殿落慶のお祝いにご奉納くださった掛け軸をご披露したところ、法鼓山御信者からは“おー”と、どよめきがあがり、大変喜んでくださいました。
また洪さんと住職は昔の話で盛り上がり久しぶりの再会をお互いに楽しみました。
 御一行は御本堂参拝のあと、先代を訪れ、お帰りになりました。

※法鼓山創立者の聖厳法師(1930-2009)は、先代と親交があり、客殿完成の時にたくさんの信者さんと共においで下さいました。

東日本大震災 第十三回忌

2023年3月24日

東日本大震災 第十三回忌慰霊法要

小野正遠

あの東日本大震災から12年が経ち、今年、物故者の諸霊は第13回忌を迎える。私達は令和5年2月27日、28日の二日間にわたり、大津波の被害を受けた各所を巡って、御回向をさせていただいた。
毎年この時期に宮城県石巻市を訪れるようになったきっかけは、2011年3月11日、同市に住む本納寺の檀徒のお宅が、津波にのまれて流されたことだった。幸い死を免れた檀徒一家は、避難生活を送りながらも、元々建設土木業を営んでいるため、町の復興を志し、東奔西走していた。本納寺の住職は地震発生直後から随時、現地の檀徒と安否の連絡をとっていた。そして2012年2月、物故者の1周忌供養のために、住職と有志一行は石巻を訪れ、全校児童の7割にあたる74名が犠牲になった大川小学校や、北上総合支所、日和山、門脇小学校などでご遺族と共に、法要を行った。
時間はかかるが確実に復興が進んでいる、と感じるのは、慰霊訪問の度に風景が変わるからだ。川に突き刺さっていた橋や船がなくなり、建物の残骸が撤去され、仮住まいの避難住宅が沢山設置された。川沿いの土手や道が再生され、南三陸の港には新しい広大なコンビナートが出現した。失われた商店街は高台に形を変えて再建されたし、新しい橋も開通した。
新しい公園や建造物が増える一方で、大川小学校は3・11から時が止まったままだ。現在は立ち入り禁止が解けて、校舎の中庭まで入れる。海底のように暗く、静かな、朽ちた教室からは、今にも悲痛な叫び声が聞こえてくるようだ。今回は有志僧侶5人で、学校に向かって祭壇を整え、供養を修したが、養生テープで固定した仏具が次々と倒れるほどの突風が吹き荒れ、蛇腹の経本がバラバラっと一直線に校舎の方に吸い込まれていったりした。
檀徒一家が経営する会社の協力を得ながら一行は、火葬が間に合わず、多くの犠牲者の遺体を一時的に土葬していた桜観音や、凄まじい津波に襲われたことを後世に伝えるために、歪んだ鉄骨がそのまま保存されている志津川防災センターなど、6カ所において第13回忌追善法要を行った。
一行が宿泊した南三陸ホテル観洋は、震災発生当時、避難所として開放された、海にせり出した由緒ある大きなホテルである。28日の朝6時頃に大浴場から朝日が拝めるというので、急いで露天風呂に向かった。私が浴場に入った時は、ちょうど東雲に茜色のグラデーションが、視界いっぱいの水平線上に拡がっていた。次の瞬間、とろりと軟らかそうな太陽がゆっくりと顔を出して、三陸沖の向こう側から黄金の線がこちらに向かってまっすぐに伸びてきて、手元を照らした。海面に目を凝らすと、日の光線は海の鼓動に明滅を繰り返す、小さな光の粒の集まりであった。この日の出を、美しい海を、物故者の諸霊も宿泊客と同じように、どこかで見ているだろうか。私は朝日に向かって合掌し、小さな声でお題目を唱えた。

東日本大震災 第十三回忌


水引マスクチャーム

2023年2月25日

水引細工

お檀家のMさんが可愛いマスクチャームをくださいました。水引細工に落下防止のマグネットとチェーンがついています。
義務感の強いマスクですが、こんなふうにアクセサリーがあるだけで気分も上がります。日常的につけていてお参りの方に褒められたこと、ブラジルに留学する娘が「ぜひ向こうへのお土産にしたい」と言っていることをお話ししたところ、改めてたくさんくださいました!おかげさまで和風のいいお土産ができました。
手先の器用な向井さんは他にも、水引細工のついたポチ袋やのし袋、キーホルダーなど、いろいろ作って楽しんでいらっしゃいます。

賀来

2023年1月30日

干し柿

当山の墓地には柿の木が二本あります。
観音様のすぐ左にある大きい木は渋柿、もう少し左の小さい木は甘柿。
今年も収獲した甘柿を「ご自由にお持ちください」と玄関先に置きました。これが大好評で、毎夕方にはかごは空っぽに。
こうなるとなんだか渋柿ももったいないような気がしてきて、干し柿を作ることにしました。

 

文化勲章受章―別府輝彦師

2022年12月12日

ご受章を心からお慶び申し上げます



※写真インターネットより

 このたび本納寺檀信徒である東大名誉教授の別府輝彦師が文化勲章を受章されました。
日本の応用微生物学、バイオテクノロジーの基礎を築かれ、長年にわたり学界・産業界・科学行政への多大な貢献が認められての受章です。
 10月末に新聞の「今年度の文化勲章受章者発表」という記事を見ていたら別府さんの名前が載っているではありませんか。すぐに電話したところ「住職のお目にも留まりましたか」と穏やかにおっしゃっていました。
別府さんは物腰が柔らかく、私達にいつも丁寧に接してくださいます。このたびの輝かしい勲章は、私達の想像を超えた並々ならぬご苦労があったにちがいありません。不屈の精神で、別府さんのお人柄である「丁寧」を幾度となく積み重ねてきた結果の受章、当山ならびに檀信徒におきましても嬉しいかぎりです。

<以下新聞・HP等記事より一部抜粋です>

 文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われました。受章者6人のうち箏曲の山勢松韻さん(89)、日本画の上村淳之さん(89)、発酵学の別府輝彦さん(88)、歌舞伎の松本白鸚さん(80)の4人が出席し、天皇陛下から勲章が、岸田文雄首相からは勲記が手渡されました。
 陛下からは「長年努力を重ね、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」とねぎらいのお言葉を頂戴しました。
 受章者は宮内庁で記者会見に臨み、別府師は授与式の後、陛下から別府さんの恩師の本を読んだことを伝えられたといい、「非常に感激した。晴れがましい勲章を頂戴できるとは夢にも思っていなかった」と話しました。

 

別府 輝彦( フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より)は、日本の応用微生物学者、東京大学名誉教授。
東京府出身。1952年東京都立戸山高等学校卒業。1956年東京大学農学部農芸化学科卒業。1961年同大学院化学系研究科農芸化学専門課程博士課程修了、農学博士。1969年東京大学農学部助教授、1977年教授となり、1993年同大生物生産工学研究センター長を兼任。1994年定年退官、名誉教授、日本大学生物資源科学部教授。1996年、紫綬褒章受章。2006年総合科学研究所教授。1998年微生物機能の開発とその利用に関する基礎的研究で日本学士院賞(山田秀明との共同研究)。2004年日本学士院会員。2009年、瑞宝重光章受章。2012年文化功労者。2022年文化勲章。
著書
『応用微生物学は種の多様性にはじまる』三田出版会 ステアリングシリーズ 科学技術を先導する30人 1990
『新・微生物学』I.B.S出版 バイオテクノロジーテキストシリーズ 2004
『新・微生物学』講談社 新バイオテクノロジーテキストシリーズ 2012
『見えない巨人微生物』ベレ出版 2015

回転椅子

2022年11月10日

好評ー回転椅子


秋彼岸から大玄関に置いた回転椅子が好評です。座る→靴を脱ぐ→くるっと回る→手すりにつかまって立つ。この一連の動きが大変スムーズにできるようになりました。材質もよくデザインも素敵です。ご法事、行事などでお越しの際に是非お使いください。

墓地に分蜂出現

2022年10月4日

秋季彼岸のお中日、墓地の八重桜にミツバチの分蜂(ミツバチの引っ越し途中)が出現しました。
墓参のお線香の煙にあぶり出され、一時騒然となる事態に。
業者に見てもらったところ「数日でいなくなる」「分蜂中のミツバチは滅多に刺さない」「駆除するなら殺虫剤を使うしかない」等いろいろアドバイスをもらいました。
検討した結果、見た目にはびっくりしますが、そのままそっとしておくことにしました。

2日後、「珍しいから見た方がいいですよ」と住職がお参りのお檀家さんを桜の木へご案内した時には、きれいさっぱりお引っ越しした後でした。
蜂いるいる詐欺!

本納寺de 句会

2022年9月5日

このたび安門優氏が主宰する「本納寺de 句会」が当山で開催されたことは本当に感慨深いものがあります。昔からここ本納寺・雑司が谷では俳句・狂歌等の句会が開かれていたという歴史があります。これからまた本納寺を拠点に歴史がつづき、いつしか新たな句碑が建立されることを楽しみにしています。

主宰者 安門優より

本納寺の門を入るとその右手に草木に抱かれた句碑があります。作者大須賀乙字はここ本納寺で開かれていた句会に参加していました。そして乙字の仲間達が彼の七回忌にゆかりの本納寺境内に建てた句碑です。
 木揺れなき 夜の一時や 霜の聲
乙字は明治時代の俳句界に正岡子規の双璧河東碧梧桐と共に新傾向俳句を提唱しました。
新傾向俳句は現在自由律俳句としてなお多くの俳人を輩出しています。
その自由律俳句は季語や五七五にこだわらず、短詩型文学としてその詩性を大切に詠みます。
 安門優の拙句 句集「すべて時のなか」より

  いつかわたしがわたしをおいとま

  さよならだからぎゅっとしてばいばい

  生きていて墨をする
                      
多くの方にこの短詩型文学が愛されることを願うばかりです。
本納寺ご檀家の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

本納寺有縁皆様に感謝を込めて
                             

安門優
1958年に千葉県南房総市にて生まれる
2008年~2009年 自由律俳句結社「海紅」
2009年~2010年 自由律俳句結社「層雲」
2010年~現在   自由律俳句結社「ぎんなん」に所属
口語俳句しらゆり句会、自由律俳句「青穂」にも参加
「本納寺de句会」 問い合わせ先: amonyu15@jcom.zaq.ne.jp

リモート会議

2022年8月7日

リモート会議


日本刺繍―大野石楠回顧展 開催

2022年7月11日

日本刺繍―大野石楠(せきなん)回顧展 開催


お盆の期間にて日本刺繍―大野石楠回顧展を開催いたします

先日、檀信徒の大野巌さんがご逝去され、四十九日を迎えられた際、ご家族が「妙法蓮華経 観世音菩薩普門品」が刺繍された額を寄贈くださいました。
巖さんのお父様、伊三郎氏が残されたたくさんの作品の中のひとつということで、繊細で美しく、一字一字とても丁寧に刺繍されているものです。
とにかく素敵だったので、ご家族に「他の作品とともに皆様にも観ていただきたい」とお話ししたところ、ご快諾いただだき、「日本刺繍―大野石楠回顧展」を開催する運びとなりました。貴重な機会です。是非ご覧ください。

Recital 及川悠介

2022年6月9日

「Violin recital(ヴァイオリンリサイタル) 」
植草さんにつづき、同じく当山の檀信徒ヴァイオリスト及川悠介さんのリサイタルが9/20東京文化会館で開催されます。
ぜひお出かけください。日々のお仕事などでお疲れ気味の方、癒やされますよー
チラシが本納寺にあります。

Radio 植草ひろみ

2022年5月7日

Peacelly Music


当山檀信徒で以前お会式の時にも奉納演奏をしてくださったチェリスト植草ひろみさんによるミュージックラジオ番組です。
ぜひお聴きください。
近々番組トークのなかで、当山にも飾ってある薩摩琵琶のお話しも聞けるそうです。

Instagram 開設

2022年4月7日

本納寺公式Instagram開設

身近な情報をUPしていきます。

大黒天御厨子

2022年3月2日

大黒天御厨子

御降誕八〇〇年慶讃事業のひとつ仏像保存修復にともない、このたび大黒天の御厨子が新調されました。作成してくださったのは当山安置九老僧の仏師、藤田良夫師です。
漆塗装は藤田さんのお弟子さんで九老僧の仏師、岩﨑真理師のご主人笹浦裕一郎師によるものです。有り難いご縁に感謝いたします。

藤田良夫プロフィール

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