法燈継承 第34世より第35世へ
2007年9月27日
新住職就任挨拶 平成19年9月9日
「こんなに大勢の方々に支えられていることに、感激し、深く感謝しておりますと同時にこれからの責任の重大さを痛感しております。
大学卒業後、社会人を経て27才で仏門をくぐりました。在家出身で、何も知らず何もできない私を、檀信徒の皆様はあたたかく迎え入れてくださいました。ここ本納寺で修行し、檀信徒皆様とのふれあいを通じて、僧侶の持つ様々な役割を知り、荒行堂に入り修法師になることができました。また講習所を修了し声明師にもなることができました。ひとえにお世話になった各聖、檀信徒皆様に育てて頂いたおかげでございます。
皆様ご存じの通り、本納寺の先代二人は学者です。しかしながら、私は学問向きではありません。もっぱら身体を動かすほうが性に合い、じっと机に向かうのは苦手です。
現在、法務等の他、合間を縫って地元の中学校でサッカー部のコーチをしております。生徒たちがグランドで培ったものを将来に生かしてくれるだろうことを楽しみに、毎回一緒に走り回っております。私自身、この地域活動を通じて、雑司ヶ谷にも愛着が湧いて参りました。
先代とはキャラクターが大きく違いますが、私なりに少ない智慧をしぼり、身体をつかって、足も使って頑張って参ります。
先代には心おきなく研究に打ち込んでもらいたいと思います。
若輩の身ではございますが、宗門発展の為、寺門興隆寺檀和合のため精進する所存でございます。今後とも尚一層の御指導を宜しくお願いいたします。本日は誠に有難う御座いました。」
(第35世 森部 達彦)