修行体験しました
2018年2月16日
本納寺修行体験
昨年暮れ、このたび池袋にありますインターナショナルスクールの生徒さんが修行体験に本納寺を訪れました。
五日間の日程で、読経、唱題行、写経をはじめ、本堂の雑巾掛け、境内・墓地の掃き掃除、仏具磨きなど寺の日常を体験し、大変真面目に楽しそうに取り組んでいました。
唱題行・朝夕の勤行では正座の経験の少ない今どきの若者なので、当然もぞもぞ落ち着きませんが、痛いのを我慢して毎日頑張りました。
感想
M・Y 17歳
この世界で私達は、永い時間の中で生死に翻弄されながら、矮小なことに全力を注いで生き存えていると私は感じた。諸行無常を痛感した時である。しかし私は「矮小なことに全力を注ぐ」日常生活で、自分自身に多々悩まされていた。
それは、すぐに概念的思考に意識が傾き、生活能力が致命的であり、時間の流れを忘れて質と速さの平衡を考えずに行動してしまうということである。つまり、実際的能力が皆無なのである。
修行体験は、このような生活に根ざした深刻な問題を洗い出して直視し、直ちに克服せねばならないと実感する機会を私に与えてくれた。さらに、この実際的な自分の欠陥を克服するには、中道が大切であり、自己に打ち克ち、自分自身とそれ以外の垣根を崩すことが重要であることに気づかせてくれた。これは即ち生死にまみれた永い時間の中で自分を向上させるための道である。
修行体験は、この道と日常生活がもはや不可分であることに気づかせてくれた。