「測ろう」-子供科学実験教室-
2015年10月19日
27年科学実験教室
夏休みも終わりに近づいた8月24日、恒例の子供科学実験教室が開かれました。参加した子どもは9名。今年のテーマは「測ろう」です。
本納寺の建物の中や外で、どこの気温が高くどこが低いかを予想し、実際に温度計を持って測って回りました。3階の屋根裏倉庫や、大きな壺の中、靴箱の奥、本堂の屋根の上、縁の下、車の中・・・。「ここが涼しいんじゃない?」とキッチンに入ってみたり、本棚の本の隙間に手を入れて確認してみたり、各自考えて測定した結果を持ち寄って発表し合いまとめました。
後半は、温度の実験をいろいろ。三畳ほどの狭い部屋に子ども9人、大人4人で入り、30秒ごとに室温を計測。初めは0.5度ずつ上昇していきましたが、5分以降は横ばいに。7分半後、汗だくで小部屋から出て来た皆さん、「わー、廊下がこんなに涼しいなんて!」。室内は30度以上になっていたようです。
次は「氷に塩をある割合で混ぜると-20度に下がる」と先生からのお話を聞き実際に大きいボールにジュースと一緒に入れてみました。これはしばらく様子を見ることにして次の実験へ。
無水エタノールにドライアイスを入れ、ブクブクしているところに赤いプチトマトを投入。あっという間にトマトの色が抜けて黄色くなり、かちかちの石のようになったのです。見学の大人も興味津々で、手近にあった葉を入れて試していました。
今回「温度」をテーマにした講師の小森先生と北山先生ですが、終わりにこんなお話をしてくれました。「人間は生きているだけで熱を発していることがわかったでしょう。車やエアコンの室外機もそう。地球上で生きていく1人として、こういうことも地球の環境問題に関係していることに気付いてもらえたら嬉しいです」。
最後に先程の、塩と氷で短時間に凍ったアイスをみんなで食べて解散となりました。
毎年「先生のお話がわかりやすい」「なかなかできない体験をさせてくれる」「自由研究にぴったり」と大好評の子供科学実験教室。来年もお楽しみに!(Y)